DTAM 医療大麻課の「よくある質問」から、一般向けと事業者向けの回答を抜粋して訳したものです。以下は DTAM の回答の訳で、タイ国内の制度に関する内容です(日本の法令とは異なります)。一部の回答は DTAM が「新しい省令(仏暦 2569 年=西暦 2026 年)」と呼ぶ規則を前提にしています(該当する回答にはその旨が含まれます)。制度は変わりうるため、最新の内容は原文をご確認ください。
- Q. クリニックで大麻・医療大麻抽出物を含む薬を受け取るとき、書類は必要ですか
- A. 新しい省令の施行後、医療大麻抽出物はタイ麻薬法上の第 5 類麻薬(ยาเสพติดให้โทษประเภท 5)に当たるため、医師の証明書が必要です。
- Q. 大麻の花穂や製品でアレルギー症状が出たら、どんな症状で、どうすればよいですか
- A. 胸の痛み、不整脈、息苦しさ、発汗、発疹が起こり、意識を失うこともあります。まず水を飲んで休むと 1〜2 時間で徐々に改善します。すぐに周囲の友人や家族に知らせてください。自分で運転してはいけません。他の人に病院へ連れて行ってもらうか、1669(訳注: タイの救急電話番号)に電話してください。
- Q. 研究のために大麻の花穂を使いたい場合はどうすればよいですか
- A. 花穂の研究には研究許可の申請が必要で、バンコクでは DTAM、他県では県保健局に申請します。花穂以外の部位の研究は許可なしで行えます。
- Q. 医師が花穂を含む薬を勧めた場合、危険ではありませんか
- A. 専門職による処方(処方箋 様式 ภ.ท.33)では、病気に合わせて量と用量が管理されるため安全性が確保され、副作用や過量使用のリスクが減ります。
- Q. 娯楽目的で買って吸った場合、新法ではどの程度の罰則がありますか
- A. 公共の場での喫煙は公衆衛生法違反で、1 か月以下の拘禁、2,000 バーツ以下の罰金、またはその両方です。無許可で販売を疑わせるほど大量に所持している場合は、刑事責任を問われます。
- Q. 一般の人は、花穂以外の部位を食べられますか
- A. 樹皮、茎、繊維、枝、根、および新芽や花穂が付いていない葉は、料理に使えます。
- Q. 大麻を栽培するのに許可は必要ですか
- A. 本数にかかわらず許可は不要です。ただし栽培者が花穂を販売する場合は、販売の前に販売または加工の許可が必要です。
- Q. 大麻を吸ってもよいですか
- A. 原文は 2 つの場合を挙げています。許可を受けた公立・私立の医療機関が喫煙場所を設けている場合の治療目的での使用と、他人に迷惑をかけない私的な場所での使用です。法令上、治療目的で受け取れる花穂は月 30 グラムまでとされ、医師の証明書か処方箋(様式 ภ.ท.33)の写しを携帯し、医師が定めた量の範囲で持ち歩くことが推奨されています(治療目的であることを示すため)。
- Q. 葉は何枚まで食べられますか。酔わせる成分(THC)が麻薬の基準値を超えませんか
- A. 葉の摂取量に規定はありません(葉の THC はごく低い)が、日常的な大量摂取は勧められません。目安として、料理に入れる場合は生葉で 1 日 5〜8 枚以内、成熟した葉・乾燥した葉・花穂に近い新芽は食べないことが勧められています。
- Q. 大麻の葉は売買できますか
- A. 花穂が付いていない葉は、省告示上の規制ハーブに当たらないため売買できます。ただし製品(葉のお茶やサプリメントなど)にする場合は、タイ食品医薬品局(タイ FDA、อย.)の基準と食品法の規制を受けます。
- Q. 大麻抽出物から製品を作る工場を開くには、タイ FDA の許可が必要ですか
- A. タイ食品医薬品局(タイ FDA、อย.)が定める製造施設の許可が必要です。THC が重量比 0.2% 以下の抽出物は、ハーブ製品・食品・化粧品の製造に使えますが、タイ FDA への製造許可と登録が必要です。THC が 0.2% を超える抽出物(1,000 g あたり 2 g 超)は、第 5 類麻薬(タイ麻薬法)の所持許可とタイ FDA への登録が必要です。
- Q. 新しい省令(仏暦 2569 年=2026 年)で、規制ハーブ(大麻)の商業目的の販売・加工の許可を申請できる事業所はどこですか
- A. 1) 医療機関、2) 現代医薬の薬局(ร้านขายยาแผนปัจจุบัน)、3) ハーブ製品販売店、4) 民間療法師の業務場所、5) 第 46 条(訳注: 原文に法律名の記載なし)の許可を受けた者(製薬・ハーブ製品工場、ハーブ輸入業者、薬局・ハーブ店)へ販売するための栽培地、6) 製薬工場、7) ハーブ製品工場、8) 抽出物工場。
- Q. 新しい省令の後、事業者は人員についてどう対応する必要がありますか
- A. 事業者は、DTAM の「医療大麻の使用に関する助言者向け基礎研修」を修了した担当者を、営業時間中に 1 名以上置く必要があります。研修は DTAM MOOC(オンライン)で無料で受講でき、修了証が発行されます。
出典: タイ保健省 タイ伝統・代替医療局(DTAM) / 原文確認日: 2026-10-23